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【2024/04/25 19:51 】 |
2回目
妹「できたよー」
兄「おう」
兄「はやいな」
妹「昨日の夜の残り物だし」
兄「おぉ、そっか」
 …いや、まてよ。
 昨日、あらかたおかずは食べたような…。
妹「召し上がれ♪」
兄「…こっ…これはっ!」
兄「ねねねねねねねね」
兄「ねねねねねねねね」
妹「…どうしたの?」
妹「味噌汁ぶっかけ飯を見ただけで、殿は乱心ですか」
兄「ねねねねねねねねこまんま」
妹「そういえばそうとも言うかもね」
兄「…かもね、じゃなくて…これはネコマンマです」
妹「…で?」
妹「お兄ちゃんは何が言いたいのでしょうか?」
 駄目だ…こいつ、気づいてねぇ
 自分が無意識にネコマンマを作っていることに気づいてねぇ
兄「ところで、何で朝食をネコマンマにしたのかな?」
妹「…なんか、無性に食べたくなって」
妹「目の前にご飯と味噌汁の残りがあったから」
妹「…つい、出来心で…」
兄「…そっか…出来心か…」

 絶対に許さない or 許す

兄「俺は絶対に許さないぞ」
兄「ネコマンマなど、人の口にするものにあらず。ネコが食すものなり」
兄「今すぐ別の食事を要求する」
妹「…なんでよ」
妹「ネコマンマおいしいよずずずずず」
 …さっき盛ったばかりの妹のネコマンマが、もう空に!?
 いつも食べるのが遅い妹が…!?
兄「えぇーい!」
兄「味噌汁ってのは塩分の塊みたいなもんだ!」
兄「塩分の塊である味噌汁をふんだんに吸った飯など食えるか!」
兄「俺に腎臓病になって欲しくなければ今すぐ別の食事を用意しろ!」
妹「えー」
妹「出された食事に文句言うとか何様王様ジャイアン様ですか?」
 とかいいつつ、ちゃっかりネコマンマおかわりしようとしてやがるぜこいつ…!
兄「お前はネコマンマ禁止!」
妹「…はぁ?」
 ギロリ。
 …本気でにらんできてるよー。
 こわいよー。

 勇気りんりん or 夢いっぱーい

兄「…あ、兄の言うことが聞けないってのかよー」
兄「なめてんのかこらやるかこんちくしょうてやんでえ」
妹「…相手にすまい。ずずずずずず」
 …うぅっ。
 人の精一杯の勇気を簡単に流しやがって…。
兄「…わかった。100歩譲ろう」
妹「…ずずずずず」
兄「…しょうがない、1000歩譲ろう」
妹「…しょぼっ」
妹「…めっちゃしょぼいね。ぷぷっ」
 なんだその発言。
 いい加減にしないとお兄ちゃんピキピキしちゃうぞ?
 …いやまて。
 …今、兄としての心の広さが求められているのだ。
 否。試されているのだ。
 ならば、とる行動はおのずと決められてこよう。

 100フィート譲ろう or 100インチ譲ろう

兄「100フィート譲ろう」
妹「…フィート?」
兄「とある国の通貨単位だよ」
兄「まぁざっと本マグロを一尾競り落とせるぐらいの価値だな」
 (ただし2次元に限る)
兄「スイス銀行のお前の口座に振り込んでおく」
 (ただし2次元に限る)
妹「用件を聞こう」
兄「…よし。交渉成立だな。」
 われながら鮮やかな手腕だった。
 さっさと銀座のパブでキンキンに冷やしたハイボールとしゃれこみてぇぜ。
兄「…いいか、そのネコマンマについて、俺から少し話すことがある」
妹「なんなりと申してみよずずずずず」
兄「……」
 こいつ…食べながら聞く気か。
 そのネコマンマについて話すってるのに…。
 そこまで病みつきになってるってことか。
妹「どうした?遠慮などいらぬぞずずずず」
兄「…いいか、…あくまで、俺の所見だが」
兄「お前の頭に急にはえたネコミミと」
兄「そのネコマンマ」
兄「…関係があると思わないか」
妹「…はっ!?」
兄「気付いてくれたか!?」
妹「ネコミミは、ネコマンマを愛しているのねっ!」
妹「ネコマンマには夫と子供がいるというのに…っ!」
妹「いけないわっネコミミさんっ」
妹「いけなくないよっネコマンマちゃん」
妹「でも、二人の愛はとまるどころか加速していくの愛のマッハ突き…ずずずず」
 …まだ食ってやがる。
兄「…めんどくさいからその辺にして置こうぜ」
妹「あんまり面白くなかったかなぁ…ぐすんずずずず」
兄「ネコマンマを食べるの止められないのか?」
妹「どうも、このニボシとカツオブシの香りが病みつきになってしまって」
 …やはり。
 ネコミミがはえたせいで、妹の味覚がおかしくなったんだな。
兄「そのネコミミはどうやら、本物みたいだな」
妹「冷静に分析してないで、たすけてよーこのままじゃ太っちゃうずずずずず」
妹「ネコマンマうまーい!」

 助ける or たす蹴る

兄「しょうがないなぁ」
兄「…ちょっと、そのネコマンマ貸してみなよ」
妹「えー」
兄「いいからかしやがれぃ!」
妹「あぁーっ!なにをーーっ!!」
 ぽいっ
 びちゃ
 ねこまんまは無残にも生ごみ入れの肥やしとなった。
妹「ねこまんまさまーーーっ!!」
妹「なんてことをーーーーっ!!」
妹「とりかえしがつかないーーっ!!」
妹「10秒前に戻りたいーーーっ!!」
兄「無駄だ」
兄「あきらめるんだ」
妹「あきらめたらそこで終わりなのよーーっ!!」
妹「えーんえんえんえんえん」
妹「えーんえんえんえんえん」
兄「…ええぃ!」
兄「真夏のミンミンゼミよろしく泣くのはよすんだ!」
妹「…ぐすん」

 こんこんと説く or ハンカチを貸す

 涙で頬をびっしょりぐっちょりぬらす妹。
 …しかし、ここで油断してはならない。
兄「いいか」
兄「そのネコミミがはえて」
兄「急にネコマンマが好きになった」
兄「原因はそのネコミミにあるはずだ」
兄「…いいや、絶対、そのネコミミのせいだ」
兄「つまり」
兄「…お前は、ネコミミに洗脳されているんだよ!」
妹「…な」
妹「…なんですってー!?」
兄「分かってくれたか。」
妹「いやぁ」
妹「とりあえず驚いておこうかなって思って」
兄「貴様…!」
妹「もう少し詳しく話してくれないと私バカだしわかんなーい」
兄「自分で自分をバカと言うなよ頼むから」
兄「…まぁそれはいいとして」
兄「自称バカ(笑)の妹ちゃんに、説明してやろう」
妹「先生!」
兄「はい、妹ちゃん!」
妹「おやつは幾らまでですか!」

 うまい棒 or バナナ

兄「20うまい棒までですね」
妹「ちょっと少なくないですか?」
兄「…話を逸らそうとするなよ」
妹「てへり☆」
 畜生。みえみえだけど、ちょっと可愛いぜ。
兄「いままでのことをまとめると」
兄「ネコミミが、急にはえた」
兄「ネコマンマが好きになった」
兄「つまり、ネコミミがはえてネコマンマが好きになった」
兄「要するに、ネコミミがはえたせいで、ネコマンマが止められなくなった」
妹「おぉー」
 パチパチパチ
兄「ご清聴ありがとう。ありがとう。ありがとう」
妹「…つまり、ネコミミが無くならないと、あの異常な食欲もなくならない?」
兄「だな」
妹「ふとる」
兄「そうなるな」
妹「…どうしよう」
兄「…だいたい、どうしてそれがはえたんだ?」
妹「それにゃんだけど…」
 …?
 …にゃんだけど?
兄「どうした?」
妹「あれっ?おかしいにゃ…」
 …にゃ…?

  にゃにぃにゅにぇにょにゃ or にゃんにゃかにゃん

兄「にゃにぃにゅにぇにょにゃ…はいっ!」
妹「にゃにぃにゅにぇにょにゃ…?」
兄「…や、やるな」
妹「…?」
兄「この早口言葉が言えるとは」
兄「…間違いない。」
兄「お前の脳はネコミミに侵食されている!!」
 シャキーン!
妹「なっなんですってー!?」
 ガーン
兄「大変だ。どんどんと脳の言語野がネコミミに侵食されつつある」
妹「どうしてにゃ?」
兄「それだ!」
兄「…どうしてにゃ?…の、『にゃ』だ!」
兄「そのしゃべり方は、ネコミミがはえた女の子の専売特許なんだよ!」
兄「妹であるお前が、リアルにその口癖だったら殴ってるぜ…」
妹「そういう自分は、メールではしょっちゅう変な語尾で…」
兄「なんか言ったか?」
妹「…要するに、このネコミミが、私をネコミミ少女にしようとしてるってこと…?」
兄「そういうことだな」
妹「…それならそれでいいような」
妹「だって、これ可愛いし」

 否! or うむ!

兄「否ァァァッ!断じて否ッ!」
兄「いいか」
兄「そんななりで学校に行けるのか?」
兄「スーパーに買い物にいけるか?」
兄「バイトの面接に受かるか?」
兄「受かるのかよぉぉぉぉ!?」
妹「…お兄ちゃん、バイトの面接落ちまくってるからって…」
妹「…でも確かに、このままだと社会性のない女の子になっちゃう」
妹「だって、見た目痛い子だし」
兄「分かってくれたようだな」
兄「では、そのネコミミを治すために、ネコミミがはえた原因を教えてくれ」
兄「原因が分かれば、もしかしたら解決方法がわかるかもしれない」
妹「…さっき、わからないって言ったよね?」
兄「心当たりもないのか?」
妹「…う」
兄「…あるんだな?」
妹「実は…」



兄「赤…魔術!?」
兄「なんだそれは」
妹「デーモンを操って、願いをかなえる魔術のこと」
妹「エジプトが本場です」
 …デーモンを操る…だと…?。
 あやしい。
 あやしすぎる。
兄「使えるのか?」
妹「これでも一応、初級術士なの」
兄「…初級…術…士?」
兄「あぁ、そうか」
兄「もうそろそろ、そういう設定が好きになる病が発祥する頃だとおもったんだ」
兄「妹ももう中学生だもんなぁ」
兄「大丈夫。時間が解決してくれるさ」
妹「もう!馬鹿にして!」
妹「ちゃんと通信講座で習ったんだから!」
 通信講座…?
 赤魔術の通信講座…?
 怪しさに拍車がかかってきたぞ、おい。
妹「昨日の夜に、教科書に載ってた術を試したんだけどねー」
妹「失敗したとおもってたんだけど…」
妹「ネコミミがはえちゃったのは、やっぱりそのせいかなぁ」
兄「…いったい、どんな術を」
妹「ひみつ!」
兄「…そ、そうか」
妹「ただねー、ちゃんとやるにはデビルの目とか必要なんだけどね」
 デビルの目…?
 そんなものこの世に存在するのか…?
妹「でも、そういう儀式の供物って、基本的に高くって、私のお小遣いじゃ買えないから…」
兄「参考までに、オープンザプライス」
妹「10万円くらいだったかな」
 わぉー。
 妹よ。それは完全に詐欺だよ。
兄「…悪いことは言わない」
兄「すぐにその講座を取るのは止めなさい」
妹「え…」
妹「う、うん…」
 あれ…
 なんか、妹が落ち込んでる…

 ハゲ増す or 励ます

兄「そういえば」
兄「なんか、最近おでこ広くなったかも」
妹「赤魔術で、髪の毛増やしてあげよっか!?」
兄「そんなこともできんの?」
妹「赤魔術はねー、なんでもできるよ!」
妹「デーモンに頼めばなんでもしてくれるの!」
 …おそるべし、赤魔術。
 …おそるべし、デーモン。
 人類の歴史は、ハゲと戦ってきた歴史でもあるというのに。
兄「…じゃあ早速、赤魔術によってネコミミがはえたと仮定して」
兄「ネコミミを治す方法を調べようじゃないか」
兄「魔術が失敗した時の事は教科書にかかれてないのか?」
妹「うーん」
妹「調べてみる」
兄「よし、わかった」
兄「とにかく今は雲を掴むような状況だ」
兄「なんでもいいから、手がかりを探そう」
妹「にゃ-い!」
兄「おっ!?」
妹「…はぅっ」
妹「はずかしい…」
 顔真っ赤にして…
 妹も可愛いところあるんだな…
兄「…よし、さっさと片付けちまおうぜ」
兄「妹の部屋に行けばいいか?」
妹「う、うん!」
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【2009/10/21 01:07 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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